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Photographer's Eye by Yuki Kuroyanagi

Photographer's Eye by Yuki Kuroyanagi

Photographer's Eye by Yuki Kuroyanagi

このマイク・スタンドは、今年の春に来日したチープ・トリックの日本武道館のステージ上から撮影させてもらったワン・カットです。チープ・トリックは70年代に本国よりもいち早く、日本のファンがそのポップ・センスを見いだしビッグにしたバンド。洋楽ロックが日本に入ってきて間もない頃。だからこんな風にファンがバンドを大きくしていくなんてこともまかりとおった時代だったのです。彼らの『Live at 武道館』は、世界中に日本武道館の名前を知らしめた代表作。そんなチープ・トリックの30周年記念ライヴ・アット・ブドーカン公演に、あの頃なりたてのロック少女だった私が、今カメラを下げてその場に居あわせていられる幸せを感じることのできた感傷深い仕事でした。「音楽がなければ生きてけない ! !」と叫んでいた純粋なファンのスピリットは仕事でかかわる今もこれからも、ずっと持ち続けていくぞと、改めて思えた撮影でした。



Photographer's Eye by Yuki Kuroyanagi
フォト・ピットからみえる風景
フォト・ピットからみえる風景

ライブ会場で1列目を陣取ったことがある人ならわかると思うけれど、ステージと観客の間にはフォト・ピットというスペースがあります。ここが撮影場所になるわけですが、カメラマン以外にもテレビ・クルーもいたりして、小さい会場だととんでもなく混雑になる上、バンドによっては人も振ってくるしで大変。そのフォト・ピットで私たちは、それぞれの仕事をします。さて、写真は今年のフジ・ロック・フェスティバルのアンダー・ワールド。この日のフォト・ピットで私が目にしたのは小柄な働く女性達。見るからに重そうな手持ちのライトで、動く二人を右に左にと追い続け、ずれることなくライトを当て続けていました。ちゃんと色を変えながらね。ステキなライティングや演出の裏にはこんなアナログな頑張りがあるのです。



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フェスティバルの夏に思う
フェスティバルの夏に思う

日本でもすっかり定番となった夏のフェスティバル。写真は、2007年にロサンゼルス近郊で見たコーチェラ・フェスでの、これまでの歴史を表すポスター。ヤシの木にくくりつけているあたりがポップで「カリフォルニア」な感じ。日本のフェスも試行錯誤の年月を経て歴史を作っている。天気は相変わらず気まぐれだけど、バンドも環境もフェスに参加するファンの意識もフェスと共に成長している。私は朝から晩までカメラを持ったままだから、憧れの「ビールを片手にまったり」経験はまだないし、いつもへとへと。でも歴史作りの中にいられることが撮った写真と同じように貴重だなと思いつつ、歴史が出来たからこそ、未知数の未来に期待し続けたいと思える、そんな日本の夏なのです。



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