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Photographer's Eye by Yuki Kuroyanagi

Photographer's Eye by Yuki Kuroyanagi

第3回:現役ロック少女


このマイク・スタンドは、今年の春に来日したチープ・トリックの日本武道館のステージ上から撮影させてもらったワン・カットです。チープ・トリックは70年代に本国よりもいち早く、日本のファンがそのポップ・センスを見いだしビッグにしたバンド。洋楽ロックが日本に入ってきて間もない頃。だからこんな風にファンがバンドを大きくしていくなんてこともまかりとおった時代だったのです。彼らの『Live at 武道館』は、世界中に日本武道館の名前を知らしめた代表作。そんなチープ・トリックの30周年記念ライヴ・アット・ブドーカン公演に、あの頃なりたてのロック少女だった私が、今カメラを下げてその場に居あわせていられる幸せを感じることのできた感傷深い仕事でした。「音楽がなければ生きてけない ! !」と叫んでいた純粋なファンのスピリットは仕事でかかわる今もこれからも、ずっと持ち続けていくぞと、改めて思えた撮影でした。

2008/12/15
Yuki Kuroyanagi
音楽雑誌『BURRN!』の創刊から編集/デザイナーとして関わった後、91年単身ニューヨークへ渡りカメラマン修行。帰国後フォト・スタジオ勤務を経てフリーランスに。フジ・ロックをはじめ数々のライヴの現場で活躍。ラモーンズ・ファン・クラブ会長(バンド公認)を務め、07年にはフォト・エッセイ集『I Love RAMONES』(リトルモア刊)を発表。千葉ロッテ・マリーンズ・サポーター。
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