このマイク・スタンドは、今年の春に来日したチープ・トリックの日本武道館のステージ上から撮影させてもらったワン・カットです。チープ・トリックは70年代に本国よりもいち早く、日本のファンがそのポップ・センスを見いだしビッグにしたバンド。洋楽ロックが日本に入ってきて間もない頃。だからこんな風にファンがバンドを大きくしていくなんてこともまかりとおった時代だったのです。彼らの『Live at 武道館』は、世界中に日本武道館の名前を知らしめた代表作。そんなチープ・トリックの30周年記念ライヴ・アット・ブドーカン公演に、あの頃なりたてのロック少女だった私が、今カメラを下げてその場に居あわせていられる幸せを感じることのできた感傷深い仕事でした。「音楽がなければ生きてけない ! !」と叫んでいた純粋なファンのスピリットは仕事でかかわる今もこれからも、ずっと持ち続けていくぞと、改めて思えた撮影でした。