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THE EDITORS ザ・エディターズ



 今春日本デビューのタイミングで初来日公演が実現、その後サマー・ソニックにも出演したザ・エディターズ。デビュー・アルバム『ザ・バック・ルーム/The Back Room』からは、新人ならではのフレッシュネスと躍動感に加え、ダイナミズムと骨太ささえも感じさせ、どこか線が細くなりがちのUK新人勢にしては珍しいなぁ、という印象を私に与えてくれた。これは、2006年5月、初来日時のインタビューの模様である。実際に会ってみると、なかなかのイケメン揃い。おまけに向上心といい意味での貪欲さを備えており、サウンドだけでなく彼ら自身にも骨太な一面を見た思いがしたのだった。

THE EDITORS ザ・エディターズ
インタビュー
僕たちがアメリカで2000人規模の会場レベルに行こうと思ったら、 アルバム3枚は作らないとダメだろーなー。

ロサンゼルスから来たそうですね。SXSWの後はずっとアメリカをツアーしていたのですか?
トム:あれからアメリカで7週間ツアーをやって、コーチェラ・フェスティバルに出て、2日だけイギリスに帰って日本に来たんだ。そのわりには時差ボケもひどくないよ(笑)。
クリス:そうだね。2日の間に色んな時間帯を経験したわりにはね! イギリスには2日間しかいられなかったけど、久しぶりに家族や友達に会えたし、おいしいイングリッシュ・ティーも飲めたし、タブロイドも読めたし(笑)、よかったよ。
ンに行く途中のちっちゃな町の出身(笑)。出会ったのは、ロンドンの南にあるクロイドンという町にあるカレッジでなんだ。もう長い付き合いだよ。もちろん、兄弟は一番長いけどね! 彼らが11歳ぐらいの時にドラマーのポールと友達になって、僕がみんなと知り合ったのは16の時。かれこれ10年になるね。


コーチェラは、暑かったでしょ?
トム:Oh my god! 104度(華氏)だよ…。
クリス::風はまったくなかったしね。


私は一昨年行ったけれど、あの暑さを体験して、もう2度と行くもんかって思いました(笑)。
一同:わかる、わかる!(笑)

7週間やり遂げてみて、全米ツアーの手応えはどうでしたか?。
ラッセル:すごくよかったよ。向こうではアルバムが出たばかりだったんだけど、お客さんも盛り上がってくれた。ステラスターと一緒のツアーだったんだ。
トム:さすがに7週間もやると最後の方はへとへとになるけど、やった甲斐はもちろんあったと思う。

やはり、イギリスよりアメリカをツアーする方が土地も広いし、大変ですよね。
トム:数倍の努力が必要だね。イギリス・ツアーとは比較にならない。欧州ツアーと比較してちょうどいい感じ。アメリカは、ラジオ・フォーマットも欧州とは異なるから、0からスタートしなくちゃいけないんだ。一生懸命ラジオ向きのプロモーションをしたところで、メジャーな局ではなかなかかけてもらえない。僕たちにとってアメリカは、本当に「異国」であって、なかなか要領がつかめないんだ。ニューヨーク、ボストン、LA…といった都市はまだいい。ファンが情報をゲットしているし、それこそ『NME』なんかを読んでいたりもする。ただ、都市の間にある小さな町は情報量が少ないから何度も何度も足を運んで覚えてもらわなくちゃいけない。

だから、イギリスのバンドの中には、アメリカを敬遠する人達もいますよね? あなた達は、どうですか?
ラッセル:イギリスだと、ある程度の知名度ができれば自分達にとって居心地のいい場所がみつかるんだけど、その状態でアメリカに行くとまた1から出直しなわけだよね。ライヴをやったら50人しかお客さんがいなくてガッカリしたり。だから、いやになっちゃう人もいるのかな。今さらまたチャレンジするなんて…って思う人も多いのかもね。
トム:でも、僕たちは、また7月にもアメリカに戻るし10月にも行くし…今のところうまくやってると思う。クリーヴランドでは10人、20人しか来ないかなって思っていたけど、もっとたくさんの人が観に来てくれたし。今のところ僕たちにはアメリカを恐れる要素はないから、これからも行ってがんばるよ。

今、話を聞いていて思ったんですけど、10月までツアーの予定があるってことは、新作にはまだ取りかかれそうもないってことですね。というのも、日本では発売されたばかりの本作は、イギリスではすでに昨年大ヒットしていて、遡ればレコーディングは2年も前になるわけで。そろそろ新しい曲をレコーディングしたいのではないですか?
トム:そうなんだよ。正直なことを言えば、イギリス、アメリカ、日本と同時期にアルバムが発売されればよかったなぁ、って思うことはあるよ。アメリカにだって、もっともっと行きたかったけど、そろそろ次のアルバムに取りかかるから、そうもいかなくて。次の作品にはもう気合いが入ってるよ。新しいアイディアもいくつかあるんだ。今回のライヴでも1曲、もしかしたら2曲くらい聴いてもらえるかもしれない。うまくいけば、夏の終わりから本格的なレコーディングをスタートさせて、冬には終わらせたいと思ってるんだ。
クリス::アメリカでは一夜にして大スター、っていう状況はないんだ。イギリスなら、半年かけてツアーしてアルバムを出せば、そのうちに2000人規模の会場でライヴをやることだってできちゃったりする。でも、僕たちがアメリカでそのレベルに行こうと思ったら、アルバム3枚は作らないとダメだろーなー。




大学ではあんまり熱心に勉強はしてなかったな。
だから、この仲間に出会うことができて、本当によかった。
行った甲斐があった。


トムは、ツアー中にも曲が書けるタイプですか?
トム:だめ(笑)。

あなたにとって、どういう環境が曲作りには最適ですか?
トム:ベーシックな部分さえできているのなら、ツアー中にそれを完成させることもできるけど、それ以前の段階では、自分自身の時間が必要なんだ。ベーシックな歌詞やメロディを録音して、それを3人に渡して完成させていくんだけど、それならツアー中のリハーサルでもできるわけだよ。ところが、そうしようと思っても、なかなか時間がなかったりするんだ。だから、なんとか時間をみつけてやるようにしている。それでうまくいけば1時間で曲が完成する時もあれば、1ヶ月かかる時もあるんだけど。
クリス:曲作りをする上で1番やりやすかったのは、4人で一緒に住んでいた頃だよね。僕たち、レコード契約を結ぶ前は4人で共同生活をしていたんだけど、トムがアイディアを誰かの部屋に持って行って、そこからリハーサルが始まって…だからリハーサル・ルームに行く頃には、曲の大筋が出来上がっているんだ。
ラッセル:特にアメリカなんかをツアーしていると、毎日が同じような感じなんだ。『恋はデジャ・ヴ』って映画があったけど、あんな風にさ。なかなか、そこから抜け出せないんだ。

曲作りのために、今からまた4人一緒に住むってどうですか?
一同:(笑)無理無理!!
クリス:絶対、あり得ない!!
トム:ツアー中は、バスの中で共同生活しているようなものだからね。せめてオフの間は離れていたいよ(笑)。でも、時々、一緒に飲みに行ったりはするけどね。

今はみんな、どこに住んでいるのですか? まだバーミンガムにいるんですか?
ラッセル:実は、僕とエドとクリスは実家に戻ってるんだ。なんだか、退化しちゃったみたいだけど(笑)。とはいえ、ツアー続きでほとんど家にはいないし、逆に長いツアーの後に家族のもとへ帰れるのは悪くないよ。
トム:僕はガールフレンドとロンドンに住んでる。まとまった休みが取れた時は、家族に会いに帰るよ。

4人が知り合ったのは大学ですよね? もともと、それぞれ出身はどこなんですか?
トム:
イギリスの南西部にあるストラウドの出身だよ。大学では、ラッセル、クリスと同じ音楽関係を専攻していた。
エド:僕だけは輸入関税に関する勉強をしていたんだ。なんでそんなことやってたのか、自分でもよく分からないんだけどさ。
トム:で、最初の1年、僕とクリスとエドは大学の費用を稼ぐために休学してアルバイトをしていたんだ。ラッセルはそのままストレートに大学に入ってるから、実はこの中では1番年下なんだ。
ラッセル:僕たちは音楽関係の専攻だったから、いずれ何かしら音楽業界で働くことになるだろうな、って漠然とは思っていたけど、あんまり熱心に勉強はしてなかったな。だから、この仲間に出会うことができて本当によかったよ。行った甲斐があった。
エド:大学って、そもそも勉強するより、似たような人間との出会いの場じゃないの?
クリス:大だよね。でも僕、3年間の大学生活で気の合うヤツって9人くらいしか会ってないよ(笑)。

(笑)で、出身は?
エド:イプスイッチ
ラッセル:バーミンガムに近いソリーホール。
クリス:ノッティンガムだよ。

大学を卒業した後に、みんなでバーミンガムに移住したんですよね? なぜバーミンガムだったのですか? 音楽活動のために移住するなら、いっそのことロンドンでもよかったのではないか、と思ったのですが。
トム:
実は、本当はロンドンに行きたかったんだ。でも、大学最後の年にバーミンガムに拠点を置くマネージメントと契約したこともあって、バーミンガムに住むことにした。ロマンチックな場所じゃないし、というよりむしろアグリーな町で何も起こらないけど、でも新人バンドにとってはリハーサル場所も多いし、演奏できるクラブも多いからいい環境だったと思うな。それにロンドンに住んでいたとしたら、ロンドンの音楽シーンに影響され過ぎちゃったかもしれないし、早い段階で業界の人に発見されてしまって後が続かないなんてことにもなりかねなかったから、これでよかったと思ってるよ。

では、デビュー作のレコーディングも外野の余計な声なく、落ち着いてできたという感じですか?
ラッセル:そうだね。僕たちは、さっさと作業を終わらせるのが好きなんだけど、アルバムもわりと早く出来上がったんじゃないかな。だからと言って散漫な作品にもなっていないと思うし。自分達なりに考えを練って作ったよ。

THE EDITORS ザ・エディターズ
R.E.M.やレディオヘッドは「最高のバンド」と位置づけられているからこそ、大きな期待も寄せられる。
アルバム制作前に、4人で「こうしよう」とか「こんなアルバムにしたい」とかいう意志の統一をはかりましたか? そうだとするなら、どんなことを?
トム:
実は、本当はロンドンに行きたかったんだ。でも、大学最後の年にバーミンガムに拠点を置くマネージメントと契約したこともあって、バーミンガムに住むことにした。ロマンチックな場所じゃないし、というよりむしろアグリーな町で何も起こらないけど、でも新人バンドにとってはリハーサル場所も多いし、演奏できるクラブも多いからいい環境だったと思うな。それにロンドンに住んでいたとしたら、ロンドンの音楽シーンに影響され過ぎちゃったかもしれないし、早い段階で業界の人に発見されてしまって後が続かないなんてことにもなりかねなかったから、これでよかったと思ってるよ。

あまりにもみんながあなた達のアルバムを褒めることで、プレッシャーが生じるようなことはないですか?
トム:「すごくいいアルバムだね」って言われることは、ミュージシャン冥利に尽きるよね。今の僕たちにプレッシャーがあるとすれば、それは自ら自分に課しているプレッシャーだと思うな。外野から何を言われようと気にしない。R.E.M.やレディオヘッドは「最高のバンド」と位置づけられているからこそ、大きな期待も寄せられる。

いつかは、R.E.M.やU2の域に達したい?
トム:次のU2になるぞ、という気持ちはないな。自分達自身が誇りに思える作品を作り続けていくだけだよ。でも、僕らは、最高傑作を産み落とせるだけの力は秘めていると思うよ。

Special Thanx to ヨーガクプラス
http://eplus.jp/sys/web/yo-gaku/artist/P000709950.html


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『ザ・バック・ルーム/The Back Room』
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