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scissor_sisters_2004SCISSOR SISTERS シザー・シスターズ

シザー・シスターズ
 ニューヨークのアンダーグラウンド・シーンから登場した5人組は、2004年にデビューするや、歌えや踊れ、全英を狂喜乱舞の渦に巻き込んだ。そして、その渦は、本国アメリカやここ日本にも広がりつつある。「時代の徒花となってもいいじゃないか」。かつて私は、デビュー作のライナーノーツにそう記したが、ここまでくると、いっそ見事な大輪を咲かせて頂かなくては!!
ジェイク・シアーズ・長編インタビュー
Interview 1 with Jake Shears (Dec,2004)

これは、2005年2月の初来日公演に先駆けて行なわれた電話インタビューである。すでにイギリスをはじめとする欧州各地では人気が爆発していた彼らだったが、多忙な合間を縫っての取材でフロントマンのジェイクは、たっぷりとその半生とシザー・シズターズの本質を語ってくれた。毒々しいほどのきらびやかさで他を圧倒する彼らだけど、だからと言って音楽をないがしろにすることは断じてあり得ない。ジェイクの情熱を帯びた言葉が、それを伝えてくれる。

今日も、71歳のおばあちゃんからファン・メールをもらったんだよ。
今日は、日本人との初取材なんですよね?
J:そうなんだよ。電話してくれて本当にありがとう。今どこからかけているの?

東京ですよ。
J:Wow! すごいなあ!

2月の来日が決まってすごく楽しみにしているんですよ。

J:いや、楽しみにしているのはこっちの方だよ。マジに、信じられないぐらい興奮してるんだ。僕はもちろん、メンバー全員がね。

それまでに頑張って盛り上げたいと思います。で、昨日、レコード会社から、イギリスでは2004年の年間セールス・チャート3位を獲得した、と聞きました!
J:そうなんだよ。僕のところにも知らせが来て、正直、信じられない気分。

こんなにもイギリスで大きなヒットになった要因はどこにあると思いますか? イギリスの人々は、シザーズのどこが(何が)そんなに好きなんだと思いますか?
J:どうなんだろう。やっぱりライヴを通してじゃないかな。気がついたら、みんなめちゃくちゃ盛り上がってて、僕たちにしてみたら、本当にありがたいって気持ちでいっぱいなんだ。もちろん、イギリスのポリドールの働きにも感謝してるし、きっと戦略が見事ツボにハマったんだろうね。だってさ、シザーズはどう考えても不思議なバンドで、アルバムも不思議な感じで、おそらく最初はかなり面食らったと思うんだ。「これをいったいどう売ればいいんだ!」って(笑)。でも、結局彼らは僕らを僕ららしく振る舞わせてくれたというか、それがやっぱり一番なんだよ。イングランドもスコットランドもアイルランドも最高の形で受け入れてくれたよ。

少し客観的に、何故?って考えたことはありますか?
J:あまり自己分析はしたくないんだけど、改めて考えれば、やっぱり「楽しい」の一言に尽きるんじゃないかな。あと、僕もアナもすっごくオープンな人間で、何一つ包み隠そうとせず、すべてを「どうだ!」って感じに公にしている。だから僕らの振るまいとか発言とかから、人々はいろんなことに共感できるんじゃないかな。心と心が通じ合ったというか。僕らはいつ、どんな時も、できるかぎり人々と接するようにしているんだ。いわゆるロックスターのイメージはこれっぽっちもないと思うよ。でも、一度ステージに上がれば、自由奔放、すべてをさらけ出し、徹底的に楽しい時間を演出する。その中で、その場に居合わせた人々も、自分自身に関して、何か新しい発見をするのかもしれないね。シザースの存在の中で、ライヴはすっごく大事なモノなんだ。僕ら自身も楽しいけど、お客さんも、少なくともライヴの最中は悩み事とかすっかり忘れて、徹底的にハメを外せるんだよ。

ステージと客席が一体となるわけですね。
J:まさに。一緒に歌って、踊って。あと、僕らの音楽は、実はかなり感情の起伏が激しいから、お客さんも一緒になって、喜んだり、悲しんだり、まるで感情のローラーコースターのような体験ができるんだよ。とにかく、ライヴは大好きだし、こんな風にみんなに受け入れてもらえてすごく嬉しいし、これからももっといい音楽を作っていこうって気持ちになるよ。

都会はともかく、田舎であなた達が得ている反応というものが今ひとつ想像しにくいのですが、あなた達の音楽にはやはり「都会」というバックドロップが必要なんでしょうか?
J:いや、それはどうだろうなあ。なぜなら、僕らの音楽には実際いろんなルーツがあって、その一つが、僕が愛してやまないカントリー・ミュージックだからさ。うちの母親は南部の出身で、ベイビーダディもそう、アナの家系もそうなんだ。僕は子供の頃ドリー・パートンやロレッタ・リンを聴いて育った。ホンキートンクも好き。確かに、現段階でのシザーズの音楽は「シティ」って感じがするよね。それは認める。でも、僕自身としては、今後もっと「自然派」な部分を追求していきたいんだ。地球について考えたりとか...なんだかちょっとスペイシーな言い方だけど。それに、アルバムを作った時も、ターゲットは「hipster」(新しもの好き、みたいなニュアンス)だけってわけじゃなかったんだ。いわゆる「事情通」にだけ受け入れられてもおもしろくないでしょ。逆に、僕らの音楽は、少しでも耳を貸してくれる人全員に受け入れられてほしい。 
 今日も、71歳のおばあちゃんからファン・メールをもらったんだよ。「あなたたちのレコード、最高よ」って言ってくれた。そういうのが一番嬉しいんだよね。昨日もマイアミのビーチでフリーコンサートをやったんだけど、アート・フェスティバルの一環と言うこともあって、アーティーな人々がいっぱいいる中で、ごくごく普通の地元民がたくさん来ていて、すごく楽しんでるのが見えた。そういうのを見ると、よかったなあって思うんだ。僕らの音楽がちゃんと通じてるんだって。人それぞれ感じ方が違うっていうのがいいんだよね。




シアトル・センターでニルヴァーナのライヴも見たよ。
確か13の時だった。大ファンだったんだ。


ところで、今おいくつですか?
J:10月に26になったよ。

子供の頃はどんな子供でした?
J:ちっちゃい時はおデブちゃんで、ハムみたいな子(笑)。人を笑わせるのが好きで、あと、しょっちゅう映画の脚本書いたり、絵を描いたり、小説を書いたり、劇があると聞けば絶対に出演したがったり、ミュージカルにでたり、とにかくクリエイティヴな子供だったね。ユーモアのセンスはちょっと変わっていたけど、映画やミュージカルにハマっていたから影響も大きかったんだ。JIM HENSONのクリーチャーも好きだったな。子供の頃好きだったモノは、今も好きだよ。

音楽は?
J:子供の頃から好きだったけど、本格的に興味を持ち始めたのはハイスクール時代だね。エレクトロニック・ミュージックでいろんな実験をしていたよ。

最初に手にした楽器は何ですか?
J:子供の頃に弾いていたピアノだよ。でも、どの楽器もあまり上手じゃないんだ。ギターは一応弾くけど、ベイビーダディと一緒に曲を作れる程度だよ。レッスンを受けたことないしね。僕もベイビーダディも。ただ、そういう「素人」の方が、おもしろい発想で曲を書けるかもしれないな。

やっぱりメインの楽器は声、ということですね。
J:そうだね。気がついたらシャワーの中とかで歌っていたよ。鏡の前で歌ってみたりとか。

10代の多くはシアトルで過ごしたんですよね?
J:ハイスクールの後半のほとんどはシアトルだよ。シアトルは大好きな町なんだ。16歳頃の自分にとってはパーフェクトな町だったと思う。自由だし、ゲイのティーンエイジャーにとって自由になれる場所だしね。

音楽的にはグランジの真っ最中に当たっていたのでは?
J:ああ、まさにど真ん中にいたよ。シアトル・センターでニルヴァーナのライヴも見たよ。確か13の時だった。大ファンだったんだ。サウンドガーデンもマッドハニーもパール・ジャムもアリス・イン・チェインズもよかったけど、もっと規模の小さいバンドの中にもいいのはたくさんいたんだよね。スカイ・クライズ・メアリーとかさ。シアトルは最高のミュージック・タウンさ。それは当時も今も変わらないよ。今も独特のシーンがちゃんとあって、僕は時々空気を吸いに帰るんだ。ホームと呼べる場所だからね。サブ・ポップは知ってるでしょ?。

もちろんです。
J:サブ・ポップで1年半ほど働いてたんだ。パイプ・プレイス・マーケットというところにサブ・ポップのレコード屋があったんだけど、そこはアメリカ北東部出身のバンド専門のショップで、そこで働いてた。本当にすごくいい勉強になったよ。

でもそんな大好きなシアトルじゃなくてニューヨークに移住したきっかけは何だったのですか?シアトルの街では、あなたが望むことはできなかったということでしょうか?
J:最初は、音楽をやるためにニューヨークに行ったわけじゃないんだ。果たして自分が音楽をやりたいのかもわからなかった。もともと行っていたカレッジがあったんだけど、そこからニューヨークのカレッジに転校して、フィクション・ライティングを専攻したんだけど、最初の頃は雑誌で記事を書いたり、取材をしたりしてたんだよ。とにかくクリエイティヴなことをやりたかったんだ。特に物を書くこと。雑誌でも小説でも本でも何でもよかったけど、最終的に書いたのは曲だったというわけ。

ちなみに、どんな雑誌で書いていたんですか?
J:最初は『PAPER』という雑誌でインターンからやり始めて、大学在学中、最後の6ヶ月は『PAPER』にいたんだ。徐々に記事とか任されるようになってね。あとはニューヨークの『GOTHAM』という雑誌とか、ゲイ関係の雑誌とか。音楽の方が本格的に軌道に乗るまで、2年ぐらいはずっと物書きだったんだ。取材をするのも大好きだよ。だって、いろんなおもしろい人と出会いがあるもの。

多才なんですねえ!
J:多才かどうかわからないけど、少なくとも、好奇心にはあふれているよ! もちろん、その中でも曲作りとパフォーマンスが最大の刺激なんだけどね。



もし一人でも入れ替わったら、
シザー・シスターズと名乗れなくなるかもしれない。


で、ニューヨークでベイビーダディと出会って曲を書き始めたのがシザースの始まりだそうですが、その時点でお互い、バンドの構想/コンセプトなどを話したりもしていたのですか?
J:いや、僕らはただの友達だったんだ。けっこう前からツルんでいて、その間、まさか自分たちがクリエイティヴな面でコラボレーターになろうとは、思いもよらなかった。純粋にお互いの存在が好きで、一緒に楽しい時間を過ごしていただけなんだよ。でも彼はずっとホーム・スタジオを作ることに興味を持っていて、ある時、もしよかったら一緒に曲を書かない?と誘われたのがすべての始まりだよ。で、彼の家のスタジオに行って、最初は遊びで曲を書いたり録音したりしてたんだ。そのうち1曲が2曲になり、3曲4曲と増えていって、気がついたら、二人とも夢中になっていたというわけ。

理想的な形ですね。
J:本当にそうだね。とっても自然な進化で、しかも、メンバーの加入も一人ずつなんだ。僕とベイビーダディがパフォーマンスをやり出した頃、二人だけじゃこの先進歩しないねえ、なんて言ってたら、ほんと、文字通り目の前にアナがいたんだよ。特に探したわけじゃない。仲間内に彼女がいて、ちょっと彼女に声かけてみようかってことになったんだ。一緒にステージに上がってもらって、曲作りも手伝ってもらって、気がついたらトリオになっていた。で、半年ぐらい3人のままやっていたんだけど、またしても進歩するにはどうすればいいかを考えた時、他のメンバーが入ってきたんだよ。今じゃステージ上に6人いる。

6人、ですか?
J:うん。キーボードのJJガーデンってやつがいるんだ。イギリス人。向こうで知り合った。すっごくピアノが上手だよ。ホンキートンク・ピアノが最高。

アナはとても賢そうですが、彼女があなた達ふたりの中に持ち込んで来たものはなんですか?
J:アナは最高にスマートで、ビューティフルで、申し分がないよ。一番のポイントはあのユーモアだろうね。あと、彼女がステージ上でやることは、おそらく、これまで誰も試したことがないことだと思う。彼女の役割はとても興味深いよ。彼女はただのシンガーじゃないんだ。いうなれば「コミュニケーター」かな。オーディエンスとのコネクションがすごい。人々を笑わせることに関しては天才的だよ。彼女が好きなのはデビー・ハリー、スージー・スー、ANNE MAGNUSON、KAREN FINLEYと様々な女性アーティスト、パフォーマーから影響を受けているんだ。そしてそのすべてを彼女なりに吸収して、非常にユニークな形で表現する。少なくともライヴにおいては、彼女を中心に回っているよ。

他のメンバーについても教えてください。まずはデル・マーキーから。
J:オーマイゴッド! デル・マーキーはやばいよ! 一番ストレンジなメンバーだね。ウィアード! とても細かくて、おもしろくて、シャイで、ファッションが大好き。バンド一おしゃれで、いつも完璧な格好をしてる。ギター・プレイヤーとしてもレベルが高くて、音楽も大好き。休日はマッサージに行くタイプ(笑)。食べることも好き。特に甘い物、ペストリーとかカップケーキが大好物なんだよ!

次にパディは?
J:パディはただただワンダフルな男。彼は僕らに会う前、15年以上バンドでキャリアを積んでいたんだ。どれもそれなりにうまく行ってたみたいだけど、何か決定打に欠けていて、思い悩んでた時、完璧なタイミングで僕らと会ったんだ。バンドで一番レイドバックしてるね。いつどこでも、彼といると気持ちが落ち着く。あ、あと、バンド内で唯一のストレートな男性。彼はその立場がけっこう気に入ってるらしいよ。だって、バックステージにやってくるセクシーなグルーピーちゃんたちは独り占めだもの!(笑)


ベイビーダディは?
J:親友の一人。彼もとても細かい。特にスタジオ作業とかになると、すごく念入りにやるんだ。音楽作りにおいては、彼がドライヴァー、僕は乗客ってかんじかな。主導権を握っているのは彼なんだ。機械やエレクトロニクスの知識にもとても長けているし、プロデューサーとしての力量もすごくあると思う。あと、楽器は何でもすぐに覚えてしまうんだ。今はバンジョーに夢中だよ! バンジョーでいろんな曲を書いてて、すっごく楽しいんだ。とにかく新しい物への挑戦が好きな人。どのグループでもそうだと思うけど、僕らの場合は特に、全員がいて初めてシザースが成り立つんだ。一人でも欠けていてはダメ。もし一人でも入れ替わったら、シザー・シスターズと名乗れなくなるかもしれない。それぐらい、一人一人の存在が大きいんだ。



インスピレーションってどこから来るんだろうね。
できれば、神様からの授かり物だと思いたいな。

シザーズの音楽には、実に様々な要素が盛り込まれていますが、特に曲を書く際に気をつけている点、意識している点、もしくは目指していること、といったらどんなことになりますか?
J:答えに困るなあ。なぜなら、僕らはただ、いい音楽を作りたいって気持ち一筋でやってるからさあ。僕は、ソングライティングという“技術”にとっても興味があって、いわゆる“トラディショナル”なソングライターたちに惹かれるんだ。シザースの音楽は、これまでの伝統の上に築かれているんだよ。

具体的に、ソングライターとして最も影響を受けた人は誰ですか?
J:70年代ならポール・ウィリアムズだね。『MUPPET MOVIE』や、ジョディ・フォスターの『BUGSY MALONE(邦題:ダウンタウン物語)』の音楽を担当した人。カーペンターズの「雨の日と月曜日には」とか、『PHANTOM OF THE PARADISE』というミュージカルも書いたし、一番有名なのはバーブラ・ストライサンドの「エヴァーグリーン」かな。彼の、音楽とストーリーとシネマとの融合が最高に素晴らしいんだよ。僕はすごく影響を受けているけど、なかなか近頃の若い人たちにはピンと来ないかもしれないね。あとはハリー・ニルソンも大好きだし、最近ならルーファス・ウェインライト。彼のことは知ってる?

もちろんです。
J:7彼は大切な友達なんだけど、ほんと素晴らしい人。彼みたいな人が近くにいてくれるだけで、めちゃくちゃ刺激を受けるというか、ニュー・アルバムは何度聴いても飽きないよ。彼は、家系もさることながら、僕が言うところの“トラディション”を受け継いできた人で、とにかく最高なんだ。

歌詞を書く時のテーマは、どんな所からみつけることが多いですか? 実体験、本や映画、友達の話などなど?
J:曲作りはとってもオーガニックなプロセスなんだ。スタジオで、いろんなストーリーを思い浮かべて、そこから曲に発展させていく。ネタはありとあらゆるところから生まれてくるよ。つい数日前に思いついたアイディアを教えてあげるね。あるところに、一人の悪党がいるんだ。マフィアみたいな悪いヤツなんだけど、彼が一人の女性と恋におちる。ところが彼女は男を裏切ることになり、男はいけないとは知っていても、彼女のことを思いすぎて、結局殺してしまうんだ。そういう筋書きを思いついて、そこから曲を書いてみる。曲はちょっとしたフレーズや言葉、タイトルから発展することが多いね。

フィクションの方が多いということですか?
J:いや、フィクションとノンフィクションのブレンドだね。自伝的なストーリーもあるけど、フィクションのヴェールをかぶせてあるから、どこまでがそうだかわからない。逆人、フィクションをあたかも実体験のように書いてる場合もある。主人公も、僕かもしれないし、他人かもしれないし、様々。でも基本的に僕はストーリーテリングに一番興味があるから、それが基本だね。

歌詞が先に生まれる場合が多いのですね?
J:言葉がきっかけになる場合は多いね。いつもノートを持ち歩いていて、何か思いついたらすぐに書き留める。でも、時には頭の中に突然リフやコードが浮かんでくることもあって、そういう時はあとから言葉がついてくるんだ。いったいインスピレーションってどこから来るんだろうね。僕にもわからないよ。ただ、できれば、神様からの授かり物だと思いたいな。神様のご機嫌がいいと、ほら!ってアイディアを投げてよこすんだよ。でもそれがいつ来るかわからないから、授かった時は喜びもひとしおなんだ。



興味があるのは“ファッション”じゃなくて“グラマー”なんだと思う。
僕らならベッドシーツ1枚でも最高にグラマラスに見せられる。


なるほど。よくわかりました。少しファッションの話もしたいのですが、シザーズにファッション哲学みたいなものはあるのですか?
J:いや、まるでないね。話題にするのは大好きだけど、正直、プライオリティという点では一番低いかもしれない。もちろん、ドレスアップするのは好きだし、素敵な衣装を着るのも好きだけど、たぶん、興味があるのは“ファッション”じゃなくて“グラマー”なんだと思うよ。とにかくグラマラスでいることが最高に楽しいんだ。でもそれはファッションとはちょっと違う。なぜなら、僕らならベッドシーツ1枚でも最高にグラマラスに見せられるからさ。それが一番大事なポイントだよ。グラマーって内面からくるものじゃないかな。性格や個性の表れがグラマー。個性が伴わなければ、どんなに着飾ってもグラマラスにはなれないんだよ。と同時に、僕はデザイナーたちに対して多大なるリスペクトをもっているんだ。今僕らの衣装をメインで作っているのは、イギリスでMRS. JONESという名前でやっているFEE DORANなんだけど、彼女は僕らの性格を知り尽くしていて、だからこそ、ぴったりの服ができあがってくるんだよ。他に使ってるデザイナーも、まずは何より友達なんだ。そうじゃないと、コラボレーションなんてできないと思う。FEEなんか、僕の内面から、僕自身さえも知らない一面を引き出してくれるからね。すごいよ。

彼女の作る服に、テーマみたいな物はあるのですか?
J:いや、あったとしたら、それは無意識なものだと思うよ。僕としては、居心地がいい服なら何でもいい。個人的にはシアトリカルなものが好きだけどね。NYのHEATHERETTEというデザイナー知ってる? RICHIE RICHとTREVER RAINSという二人組なんだけど、昔からの知り合いで、彼らも素敵な衣装を作ってくれるよ。特にスパンコールものとか...僕は光り物が好きなんでね!(笑)正直言って、少しぐらいおばかな格好でも全然かまわないんだ。というか、ほとんどの場合おばかな感じだからさ! でも、そういう格好でステージに上がると、まじに、恐いものなしになれるんだ。あと、NYのLAURA DAWSONという新進気鋭のデザイナーも好き。彼女には自由に作ってもらっているんだけど、いつもゴージャスなものを持ってきてくれるよ。とにかく、デザイナーたちとのコラボレーションはとっても楽しい。。

時に人々は、シザーズのように他とは違った格好をしてエンターテインメント性に富んだステージを展開するバンドのことを「きわもの」として扱うことがあります。あなた達はその危険性についてよく理解しているはずですが、それでもあえてその道を選び果敢に突き進んで行くのは、なぜなのでしょう? シザーズというバンドに使命があるとしたら、それは何でしょう?
J:使命ねえ...別にマニフェスト(宣言書)を振りかざしてるわけじゃないけど、やっぱり基本となっているのは「人と違うことをやる」姿勢かな。それが僕らにとってのセレブレーションなんだよ。個性、自由、セクシャル・フリーダム、自己責任。人間はみな、好きなように生きることができるってことを示したいんだと思う。もし自由に制限があるとしたら、それは自分自身が作りだしたものだよ。だから、もし僕らに使命があるとしたら、それは人々に、今言ったすべてのことを発見してもらう“きっかけ”となることかな。僕らはロックスターじゃないんだ。ただ、好きなことをやっているだけ。でも、自分を信じることができれば、不可能はないんだよ。

シザーズというバンドを構成する5つの要素を挙げるとしたらなんでしょうか? 5つ言葉をあげてもらえませんか?
J:5つ? OK。まず最初が「WOW!」だね! 言葉じゃないけど端的に表してると思うよ! あとは「SEXY」、「UNINHIBITED」(束縛のない、慣例にとらわれない、といったような意味)、「HONEST」、「IDENTITY」。これでどう?

ありがとうございます! 冒頭で、いかに来日を楽しみにしているか話してくれましたが、日本について知っていること、特に楽しみにしていることなどありますか?
J:ぜーんぶだよ。アナなんかMCを日本語でやるんだって必死に勉強しているよ。彼女はほんのかたことだけど日本語を喋れるんだ。日本文化にも相当興味があるみたいで、今からドキドキしてるみたいだよ。僕は、とにかく日本の空気を吸えるだけで嬉しいな。きっと東京はこれまで体験したことのないような雰囲気だろうから、すっごく楽しみだよ。もちろん、みんなの前でパフォーマンスすることも、新しい友達を作ることも楽しみだけどね。


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デビュー・アルバム『シザー・シスターズ/Scissor Sisters』
<CD>UICP9001
セカンド・アルバム『ときめきダンシン/TA-DAH』
(c) 2006 Polydor Ltd.(UK) All rights reserved

セカンド・アルバム『ときめきダンシン/TA-DAH』
<CD>UICP-9012
ときめきダンシン/I Don't Feel Like Dancin'
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最新シングル「ときめきダンシン/I Don't Feel Like Dancin'」
<Single CD>UICP-5021
最新DVD『ウィー・アー・シザー・シスターズ/We Are Scissor Sisters And So Are You』
最新DVD『ウィー・アー・シザー・シスターズ/We Are Scissor Sisters And So Are You』
<DVD>UIBP-9042