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Interviews

EL PRESIDENTE エル・プレジデンテ


オーディエンスからもらう力は偉大だけど…
@渋谷・クラブクアトロ 2006年5月9日

 ファン待望の初来日公演だ。前座が終わり、みんなざわざわソワソワ。いよいよ、待ちに待ったエルプレが目の前に!という興奮が、ほどよい加減で伝わって来る。
 客電が落ち、バンドが登場するや、沸いて起こる大歓声。こんな風に歓迎されたら、ステージ上のメンバーだって、否が応でも気合いが入るというもの。そしてこの夜のショウに関する私の感想は、実はそこに集約されてしまうのだった。オーディエンスからもらう力が、彼らの姿を大きく見せていたし、発散するエネルギー量を大きくしていた。
 もちろん、「ウィズアウト・ユー」のようなヒット曲があるのは大きな強味であるし、次々に繰り出される曲のキャッチーでご機嫌なノリもまた、エルプレが自慢すべきところである。けれど、ライヴ・バンドとしての彼らにはまだ、演奏面での安定感もなければ、パフォーマンス面での華もない。レコードで聴く以上を求めようにも、すべての面において決して以上にはならない、そこが口惜しい。
 各メンバー、ルックスからキャラクターまで個性を発揮できるはずなのに、どこか中途半端。はっきり言ってしまえば、エルプレはカッコいいバンドじゃない。なのに、無理矢理カッコよく見せようというのは、間違っている。もっと、フレンドリーで楽しくて、ちょっとばかり下世話でもいいじゃないか、と思うのだ。どこか煮え切らなくて、こじんまり見えてしまうのは、彼ら自身と、彼ら自身が望む見せ方にギャップがあるから? それでも、熱狂的に彼らを支持するファンの力は偉大で、オーディエンスからもらった力で、彼らは自らのエンジンを全開にして勢いをつけていく。
 8月にはサマー・ソニックでの来日が決まっている。「僕たちのショウは最高に楽しい!」と自負するのであれば、このお祭の場でこそ、実力を存分に発揮して頂きたい。踊り疲れたオーディエンスが床から立ち上がれなくなるくらいに、ね。    (MA)  
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