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Interviews

EL PRESIDENTE エル・プレジデンテ


インタビュー
PART1:ダンテ&ドーンローラ
PART2:トーマス&ジョニー 
インタビューPART1  ダンテ&ドーン

「昨日渋谷に行った時、センター街で私達の曲がかかっていたの。なんだか、感動しちゃったわ」byドーン
「いいショウをやる事は、僕らに課せられた義務だと思ってる」by ダンテ


−−日本には昨日到着しているんですよね。
ダンテ:ハイ。ツカレマシタ(日本語で)。

−−(笑)この後もたくさん取材が入っているようですから、がんばらないと。
ダンテ:いやいや、今日はそんなでもないんだよ。でも、2週間は日本でプロモーションを一生懸命やらなくちゃ。

−−
これまで1日最多数の取材をこなしたのは、やはり日本で、ですか?
ダンテ:そうだね。でも、日本にいるのはすごく楽しいんだ。ファンもスタッフも熱心だから、僕らも「がんばらなくちゃ」という気になるよ。

−−前回の来日時にオフの時間はとれたのですか?

ダンテ:ちょとだけ、あったかな。

−−(ここでドーンが部屋の中に)

ドーン:コンニチハ!

−−よろしくお願いしますね。
ダンテ:昨日は地下鉄に乗って渋谷に行ったよ。難しいよね、乗り換えとか。
ドーン:あなたが帰った後、私達は渋谷から原宿に行ったのよ。JRに乗ればよかったのよね。でも、地下鉄に乗っちゃって、迷っちゃった。オフだったから日本人スタッフも同行していなくて、私達だけ。たくさんの人に道を尋ねながら、どうにかこうにか辿り着いたっていうわけ(笑)
ダンテ&ドーン
ダンテ&ドーン。お互いを撮影中も、笑いが絶えません。

−−ショッピングはできましたか?

ドーン:靴屋さんとかいくつか立ち寄って、ちょっとだけ買い物したわ。

−−今回は、地方にも足を伸ばしますよね。日本は小さな国だけど、土地によって言葉や文化も異なるから、楽しめると思いますよ。
ダンテ:1日だけ京都に行く予定なんだ。古都の雰囲気やお城を楽しみたいな。新幹線に乗ること自体も、すごく楽しみだし。すべてがファンタスティックな経験になると思うな。

−−
05年という1年は、これまでになくいろいろなことが起きた1年だったのではないかと思いますが、振り返ってみてどんな1年だったと言えますか?
ダンテ:とても素晴らしい1年であると同時に、奇妙な1年でもあったかな。バンドが成功したことは嬉しいけど、3月に母親が亡くなり、5月に父親が亡くなったこともあって、すごく感情の起伏が激しかった1年だと思う。でも、日本に来ることができたりも含め、バンドとしてはいいことばっかりだったと思う。
ドーン:私にとってはグレイトな1年だったわ。あっという間に素早く過ぎて行った感じよ。結成してからたった1年半の間に、こんなにバンドが進歩したことも驚きだしね。プロモーション・ビデオを4本も作り、イギリスとフランスと日本でアルバムを発売して、イギリスではツアーまで実現させた。もちろん、今年もいい1年にしたいと思ってるけど。

−−ライヴを重ねることによってバンドの基礎体力はどんどん向上していくと思いますが、そろそろ自分達でもそれを実感している頃なのでは?

ダンテ:まったくその通りだよ。ツアーをすると、その分リハーサルでも演奏する機会は増えるしね。去年は延々とツアーをやっていたから、音楽面でのバンドの成長は計り知れないものがあるね。例えばリハーサル時に演奏面での問題が出て来ると、僕はステージからおりて客席からみんなの演奏を聴くんだけど、そういう時「いいバンドになったなぁ」ってしみじみ思うんだ。と同時に、メンバー間の人間関係もすごくよくなったよ。お互いを傷つけ合わないでいろいろなことが言えるようになってきたんだ

−−ダンテはもともと他のバンドで楽器(ベース)を演奏していたわけですが、楽器が恋しくなることはないんですか?
ダンテ:(無言で、「ないない」という素振り)

−−(笑)。それは、また、どうしてですか?

ダンテ:いやぁ〜(笑)、楽器を演奏するのは楽しいし、好きだけど、プレイヤーになると自由がなくなるって言うのかな。さっき話したみたいに、いつでもステージから飛び降りて問題を解決するってわけにもいかなくなるし。だから、今の僕は、シンガーであることに専念できて満足しているよ。

−−実は、以前、あなたが在籍していたGUNのライヴを観たことがあるんですよ。
ドーン:本当!?
ダンテ:どのショウ?

−−グラスゴーで開催されたチャリティ・イウ゛ェントでした。1997年か98年頃。あの時GUNは、一夜限りの再結成だったような記憶があるんですけれど…。
ダンテ:それってもしかして、SECC(グラスゴーにあるアリーナ級の会場)でやったやつ? シンプル・マインズとかビッグ・カントリーが出た、あれ?(苦笑) 覚えてたの?

−−覚えてますよ。GUNは好きでしたから。
ダンテ:いやぁ、いい時代だったよ(笑)、あれはあれでね。素晴らしいチームだったと、今でも思っているし、僕の現在のキャリアにつながる大切なステップだったからね。

−−ですね。あの頃から、キャメオのカヴァーに挑戦するなど、いわゆるUKロック・バンドがやらないようなことも、あなた達は当たり前のようにやっていました。
ドーン:それ、この前、カラオケでも歌ってた!

一同:(笑)
ダンテ:あの頃は、いろんなカヴァーをやったよ。ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」とか、オアシスの「スーパーソニック」とか。メンバーで楽器を持ち替えたりしながらね。そうやってカヴァーを演奏することが、自分達のキャパシティを広げることにもなったんだ。

−−ところで。カラオケは好きなんですか?
ドーン:ふふふ
ダンテ:Yeah! 酔っぱらってる時に歌うのって、最高に楽しいよ
ね。最後の方なんか、みんなで合唱しちゃったりしてさ(と、85年の大ヒット曲、フォリナーの「アイ・ウォナ・ノウ」を高らかに歌い上げる!)。こういうノリがいいんだよ!

−−ドーンは?
ダンテ:あはははっ!!
ドーン:(照れ臭そうに)そういう時だけは歌うけど…。
ダンテ:気分がリフレッシュされるのが、いいよね。僕はグラスゴーでレストランを経営しているんだけど、その隣に『マッキントッシュ』っていうバーがあって、そこにもカラオケがあるんだよねー。歌唱力のある人って、結構たくさんいるんだよね。そこでみんなで歌って気分を高揚させるってことは、よくあるよ。でも、自分達の曲をカラオケ・マシーンの中にみつけたら、妙な気分になるだろうなぁ…。

−−そんな日が来るのも、もうすぐですよ(笑)。
ドーン:昨日渋谷に行った時もね、センター街で私達の曲がかかっていたの。なんだか、感動しちゃったわ。
ダンテ:時差ボケもあったから、「一体何が起きてるんだ!?」って、最初は驚いたけどね。
ドーン:それに、ビルの壁についているスクリーンでも、私達のビデオまで流れていたのよ!

−−これから2週間、行く先々で似たような体験を繰り返しますよ。
日本に来ると「ビートルズになったみたい」だ、と話すミュージシャンも少なくないですからね。

ダンテ:その気持ちは、すごくよく分かるなぁ。去年11月に日本に来た時、まだアルバムが発売されていないのに歌詞を覚えて歌っている人がいて感動したし。

−−では、最後に。あなた達にとって<いい音楽>とは、どんな音楽のことを指しますか?
ダンテ:1番大切なのは曲だと思う。それに、ライヴ/パフォーマンスも重要だと思う。僕たちもパフォーマンスには力を入れてるよ。エキサイティングなライヴをやろうと心がけているんだ。みんな安くないお金を払って観に来てくれるんだから、そこは精一杯やらないとね。いいショウをやる事は、僕らに課せられた義務だと思ってる。
ドーン:まず大切なのは、コンビネーション。今のトレンドに乗っているだけじゃなく、5年や10年経っても、そのよさが失われない音楽が<いい音楽>だと思う。パフォーマンスももちろん大事だし、私自身はビデオ制作も大好きだから、すべてひっくるめたことを上手にこなしていけるバンドになりたいわ。

−−そうしたことも含めて、今のあなた達が共感を抱けるバンドといったらどのバンドになりますか?
ダンテ:ものすごくたくさんあるよ。AC/DCはその筆頭だね。それとプリンス。僕はプリンスの大ファンだから。最近だと、アーケイド・ファイアやオーストラリアのアーキテクチュア・イン・ヘルシンキも素晴らしい思う。
ドーン:プロディジーは、アルバムもライヴも最高ね! フー・ファイターズやスマッシング・パンプキンズといったエネルギッシュなロック・バンドが好きなの。一緒にツアーを回ったソウライヴもいいわね。

−−そういえば、一昨日、プリンスのニュー・アルバムを聴きましたよ。
ダンテ:どうだった!? 僕は昔のプリンスは本当に好きなんだけど、最近はねぇ…。やっぱり『パープルレイン』の頃の彼を超えることはできないんじゃないかな。楽曲のクオリティが絶対的にいいからね。印象的なメロディもあって、踊ることもできて…。やっぱり、大金を稼いじゃうと、人間はダメのかな?(苦笑)
THE END

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インタビューPART2 ローラ、トーマス&ジョニー

「ケンカはしないわ。なぜって、みんな年齢も文化的背景もあまりに違うから、お互いに競い合うっていう感覚がないの」by ローラ
「人間関係を維持しつつ、音楽的なことはもちろんすべてに関して化学作用を起こせるバンドになれたらいいね」by トーマス
「フジ・ロック・フェスティバルに出て富士山に登りたい!」by ジョニー


−−日本には昨日到着しているんですよね。
ローラ:日本国内を旅できるのが、楽しみね。
トーマス:新幹線にも乗れるし!

−−すでに昨秋、プロモーション来日を果たしてショウケースも行なっているわけですが、日本や日本のファンに対してはどのような印象を持ちましたか?

ローラ:ショウケースの会場が一杯だったことが、まずは嬉しくて驚きだったわ。
ジョニー:ショウの後にファンの人達とミート&グリートをしたんだけど、イギリスではああいうことほとんどやらないんだ。すごく、いいなって思ったよ。
トーマス:お客さんの盛り上がり方にびっくりしたよ。日本人はライヴの時でも静かだって聞いていたからね。

−−一緒に歌っている人もかなりいましたものね。
ローラ&ジョニー
ローラ&ジョニー。なぜか腕相撲中! カメラマンはもちろんトーマス。

ローラ:そうなのよ! あれには本当に驚いたわ。「なんでみんな歌えるのー!?」って(笑)。

−−それも、本国イギリスでの活動をがんばった結果、評判が日本に飛び火した証拠だと思うのですが、あなた達にとって05年はどんな1年でしたか?

トーマス:忙しかったけど、ライヴがたくさん出来たことは本当によかったと思うな。ライヴは楽しいし、やっぱりバンドの基本だと思うからさ。うん、素晴らしい1年だったよ。

ジョニー:
バンドを組んで最初の1年ではあったけれど、すごく速く時間は過ぎて行ったね。大好きなアーティストや仲間と一緒のステージに立てたり、僕にとっては過去最多の観客を前にした演奏も実現した。フェスティバルに出演したりね。
ローラ:信じられないような1年だったかな。ツアーに出ていると、直接ファンに会う機会はあっても、ラジオで自分達の曲がかかっているのとか、レコード会社の誰がどんな宣伝をしているのかなんて知る由もないの。だから、突然ラジオから私達の曲が聞こえてきたり、雑誌に自分達が掲載されていたりすると、奇妙な感じがするのよ。昨日も町を歩いていたら、「ウィズアウト・ユー」がどこからともなく聞こえてきたのよ! すごーく不思議なんだけど、すごーく嬉しいことね。

−−先ほどダンテとドーンも言ってましたが、ツアーをすることで、バンドはその結束を固め、力を強くしますよね。
ジョニー:そうなんだよね。ライヴでの演奏力という点はもちろん、人間関係も成長するから。今では、ひとつの問題に対してみんなが同じ意識で取り組みながら解決を導けるようになったんだ。

−−男性陣と女性陣に別れてケンカをするなんてことは、ないんですよね?

一同:(口々に)ないよねぇ?!

ローラ:(笑)それは、ないわ。なぜって、みんな年齢も文化的背景もあまりに違うから、まずお互いに競い合うっていう感覚がないの。だから、ケンカをするといっても、原因は本当に些細なことばかりよ。ふふふ。基本的にこのバンドのメンバーは、いい人達ばかりだし!

−−バンド内の役割的には、どんな感じなのですか? 例えば、家族に例えたら、誰がお父さんで、誰がお母さん?
トーマス:ローラがお父さんで、僕がお母さん。
ローラ:えぇーっ、私、最年少なんだけどぉぉー! ジョニーは、ペットの犬ね。今日も朝からずーっと食べてばっかり。
ジョニー:僕は、玄関マットでいいよ。
一同:(爆笑!)
ローラ:ダンテはおじいちゃんで、ドーンはセクシーでわがままな娘ってところかな!(笑)

−−エル・プレジデンテが始動してからまだ1年半。とはいえ、実際に活動してきた中で見えて来た将来的な目標や理想像などもあると思うのですが。こんなバンドになれたらいいな、というあなたの希望を聞かせてください。
トーマス:人間関係を維持しつつ、音楽的なことはもちろん、すべてに関して化学作用を起こせるバンドになれたらいいね。
ローラ:演奏面に関しては、お互いの批評やアイディアに耳を傾けられるようになること。キーボードはこうしたら?とか、ドラムはもっとああした方が…というようなことね。そして時には妥協することも必要だと思う。あとは、演奏あるのみ! とにかく回数を重ねていかなくちゃ。
ジョニー:玄関マットは、お父さんとお母さんの意見に賛成(笑)。

−−そういうあなた達から見て、「彼らは理想だな」と尊敬し目標にできるミュージシャン、バンドと言ったら誰ですか?
ジョニー:たくさんいると思うよ。
トーマス:やはり、長い間、同じメンバーでバンドを継続させているバンドというのが理想だな。だって、それはいい音楽を作ることができているという証拠でもあるからさ。
ローラ:なら、私たちもそうならなくちゃね。

トーマス&ローラ
トーマス&ローラ。撮影したポラロイドも近日公開しますので、お楽しみに!
−−エル・プレジデンテとして挑戦してみたいことは、ありますか?
ジョニー:フジ・ロック・フェスティバルに出て富士山に登りたい!

−−残念ながら、フジ・ロックの開催地は富士山じゃないんですよ。

ジョニー:そうなの!? なんで??

−−第1回目は富士山の麓でやったんですけど、天候が悪くなったりで色々大変だったんです。でも、富士山は日本のシンボルでもあるから、フェスティバルにその名前がついていてもおかしくはないんですよ。

ジョニー:なるほどね。フェスティバルに出るのは大好きなんだ。他のバンドもできるだけ観るようにはしてるよ。

−−ミュージシャンになる前もファンとしてフェスには参加してましたか?
ジョニー:もちろん! 友達と小さなバンに乗って行ってたよ。
トーマス:これから頭角を現して来るだろうバンドをチェックする楽しみと、フェスでしか観られない特別な再結成バンドとかあるからねー。
ローラ:気候がよければ、最高よね。以前、洪水でなくなったフェスもあったから。

−−では、最後の質問です。あなたが会って話をしてみたいミュージシャンをひとり挙げて、どんな話をしたいのか教えてください?
ジョニー:ジミ・ヘンドリックス。一緒にビールでも飲みたいな。
トーマス:僕はスティーヴィー・ワンダーかな。
ローラ:スティーヴィー・ワンダーもいいけど、ジョーン・ジェットにも会いたいっ!

−−スティーウ゛ィーが去年プロモーション来日した時の記者会見で…
ジョニー:キシャカイケン!?(日本語で)

−−ええ、Press Conferenceのことです、記者会見。

ジョニー:あぁ! なんか英語かと思っちゃった(笑)。

−−(笑)いやいや。で、彼は、その会見に出席していたラジオ番組すべてのジングルを、その場で即興で作ってくれたんですよ。ひとつ作ってあげちゃうとみんなが欲しいって言うじゃないですか。そのリクエストに全部応えていたのには、感動しました。

ローラ:素晴らしいわね。
ジョニー:控え目でいい人だって聞いたことはあるけど。
トーマス:こんな話もあるよ。グラスゴーでDJをやってる友達から聞いたんだけどね。ある日、盲目の女性が、自分で作ってピアノで弾いた曲のテープを、コンサート前にスティーヴィーに渡したんだって。そうしたら、終演後にそのテープが彼女の所に戻って来た。せっかくプレゼントしたのに戻って来ちゃったと思ったら、彼女の演奏にストリングスやらリズム・セクションやらが追加録音されて、素晴らしい曲になっていたんだって。

一同:ほぉー!!

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