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今、やりたいことをやっているのがBOYらしさだと思う。
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| 2005年12月、サマー・ソニックに続き2度目の来日を果たしたBOY。原宿アストロホールでのライヴを終えた翌日、プロモーションのため所属レコード会社を訪れていた5人に、近況を聞くとともに、05年を振り返ってもらった。バンドのスポークスマンを務めるのは、主にステファンとジェイミー。大人しいスティーヴに、二日酔いのローラ、そして人のよさがにじみ出ているモーリーと個性バラバラながら、内輪受けの話で盛り上がっている姿には男子高校生の仲良しグループのような無邪気さが。 |

ジェイミー |

ステファン |
−−初めての単独来日公演を終えた気分は? サマー・ソニックとはステージの大きさも違うし、お客さんはみんなBOY目当てだから、また気構えも違ったのでは?
ジェイミーサマソニでもみんなが温かく迎えてくれたけど、今回は、アルバムが発売されてからのライヴだったから、みんな曲もよく覚えて来てくれて一緒に歌えたのが嬉しかったよ。
−−ステファンは、ライヴ中、さかんに耳を気にしていたけど、イヤホンに不具合でもあったの? 私の周囲にいたファンも心配していたから。
ステファン:汗で何度も落っこちそうになってたから、必死に押し込んでたんだ(笑)。ほら、ステージが狭かったし、俺たちはみんな大きいし、すごく暑かったんだよね。
−−演奏時間が1時間弱というのは、少し短かったように思うのですが。
ステファン:そうなんだけど、その時間で終わらせてください、ってプロモーターに言われてたからさ。
−−そうだったんですね。お客さんもみんな「短いねー」ってちょっと残念そうでしたよ。
ステファン:今回はショウケースの意味合いが強かったからね。それにあまり長くするよりは、「もうちょっと観たいな」っていうくらいにしておいた方が、次回への楽しみも増えるってもんだよね。もちろん、次はもっと長いステージを観てもらうつもりだよ。
−−BOYはステファンがひとりで音楽を作るところから始まったバンドですが、その当時は今のような状況を少しでも予想したり、思い描いたりしていましたか?
ステファン:バンドをやったりミュージシャンになるってことは、ずーっと夢に見ていたことだったよ。大学を中退して、自然に音楽の道が拓けていったっていう感じなんだ。
ジェイミー:実際、こうやって日本に来れたりしてバンド活動の渦中にいると、自分達が「夢を叶えているんだ!」ということが自覚できなかったりするんだ。でも、ふと思う時があるんだよ。「あぁ、俺たちは夢を叶えているんだなぁ」って。
−−現在のラインナップになって1年半くらいですよね?
一同:そうだね。
−−ある程度バンドをやっていると、ステージで演奏している時や、レコーディング中などに、お互いに化学反応を感じる瞬間があると言うけれど、あなた達もそれはもう体験しましたか?
ジェイミー:それは、あるね。
ステファン:俺が作った曲に、他のメンバーのアイディアが入って来てひとつの完成形に行き着いた時なんかは、特に感じるよね。
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−−アルバム『噂のBOY』は05年秋に日本発売されましたが、本国カナダではすでに1年以上前に発売されていますよね。ということは、そろそろ次の作品のことも考えているのでは?
ステファン:まさにこれからカナダに帰って、新年から準備に取りかかるよ。春にはレコーディングに入りたいと思っているんだ。
−−具体的に、新作用にあたためているアイディアがあったら教えてください。
ジェイミー:俺たちは、あらゆることにチャレンジしたいんだ。俺たちは5人のソングライターの集まりでもあるから、みんなで曲を持ち寄って、その中からいいものを選んで煮詰めていきたい。それが固まったところで、作品のテーマも見えてくるんじゃないかな。
ステファン:『噂のBOY』を作った時点から、昨晩のライヴまでの間にバンドとして得てきたものも大きいと思うんだ。だから、そういうものを次回作では活用できればいいと思ってる。
−−今、あなた達自身が考える<BOYらしさ>とは、どんなことになりますか?
一同:(しばし沈黙して考える)
ステファン:花のよう(笑)
ジェイミー:例えばルネッサンス時代の彫刻家に「あなたの作風を解説して」と言ったら、多分彼らは「その時に彫りたかったものを彫っただけ」って答えると思うんだ。それと同じだと思うんだよね。今、やりたいことをやっているのがBOYらしさだと思う。だからスタジオに入って次に出来上がったものが、その時点でのBOYらしさになる、ってわけ。
−−前もって色々なことは決めたくないってことでもありますね?
ジェイミー:その通り。他のインタビューでもこの手の質問を受けるんだけど、その時々に答えたことを意識したくはないよね。「さっきああ言ったから、今度書く曲はこうしよう」なんてことだけはしたくない。そもそも、そう思った時点で曲作りが自然なことではなくなるから。
−−では、BOYのアルバムから何がどんな風に出て来ても、ファンは驚かないようにしなくちゃいけませんね。
ジェイミー:いいものになる、ってことだけは間違いないよ!! それは断言する。
−−ここからは、2005年を振り返ってください。まず、1番嬉しかったことは?
ステファン:日本に来て2度もプレイできたこと。 |

モーリー |

スティーブ
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−−1番驚いたことは?
モーリー:初めて日本に来た時には、まだアルバムも出ていなかったのに、みんな結構曲を知ってて、しかもホテルや会場に俺たちを待っているファンがいたことだよ。本国のカナダでも、そんな風になったことなかったのに。
ステファン:カナダって大きな国だから町から町へと移動する距離って並大抵じゃないんだ。1ヶ月間のツアーの走行距離で地球を1周できちゃうくらい。ツアーって、こんなに移動するものなんだ、っていう驚きはあったね。
ジェイミー:ツアーをする前は、いい意味での幻想を抱くんだけど、実際にツアーをしてみると必ずしもいいことばかりじゃない、って分かったことも、驚きと言えば驚きかな。
−−1番よく聴いた(はまった)アルバムやミュージシャンは?
ステファン:シークレット・マシーン。
ジェイミー:スーパー・ファーリー・アニマルズ。
スティーヴ:スーパーグラス。
ローラ:音楽は聴かないんだよねー。(「BOYでもいいですよ」と言うと)それ、頂き!
モーリー:ボブ・ディラン。『ノー・ディレクション・ホーム』 というドキュメンタリー映画を観たんだけど、素晴らしかったよ。
−−あなたの2005年にタイトルをつけるとしたら?
ステファン:スパイナル・タップ!(※註)
一同:(爆笑)
ジェイミー:日本の人って、こういう質問好きだよね。短い言葉で何かを表して、みたいなさ。それって、俳句文化のある国だからなのかなぁ? ひとことで表すなら「グレイト!」
スティーヴ:エキサイティング!

ローラ |
ステファン:ローラー・コースター・オブ・ラヴ!!
−−それ、詳しく聞きたいですね。
ステファン:ノー・コメント!(笑)
一同:(爆笑)
モーリー:ひらめき
ローラ:疲労、二日酔い。
−−それは、今のあなたですね。
ローラ:だって、夕べはシャンパンまで振る舞われちゃったからさぁ…。
註:『スパイナル・タップ』とは。ロブ・ライナー監督の劇場公開処女作。架空のロック・バンド、スパイナル・タップの全米ツアーの模様をインタビューなどを交えながら描いた架空ドキュメンタリー。ロック・バンドにはつきもののエピソードやハプニング、実在のバンドが起こした事件のパロディなどが満載で、今なおミュージシャンやロック・ファンから熱烈な支持を受けるカルトな傑作。
取材後記
今回の撮影ではこれまで以上に素に近い彼らをとらえることができたのではないだろうか。ステージ上でも、ステージを下りてもカッコいい彼ら。長身ぞろいでとっても見栄えがする。そのくせ、屋上に出るなり、追いかけっこやら、飛んだり跳ねたりで大騒ぎ。このフツーっぽさがまたいいのでしょう。取材後、MF特製のグリーティングカードにサインをもらったのだけど、このカードをいたく気に入ってくれた5人。というのも、カードには彼らの似顔絵がプリントされていたから。ステファンは自前のビデオで細部まで撮影し、他のメンバーも口々に「余ったら頂戴!」を連発。もちろん何枚か差し上げたのですが、ここへ来て再びレコード会社担当女史から「すみません、もし余っていたらください。まだ欲しがってるメンバーがいるんです」との嬉しいお申し出が。ここまで気に入ってくれるとは思わず、ありがたや。 |
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